エレファント・ソング


2017.02.03 Friday
【概略】
オペラ歌手である母が目の前で自殺し、精神病院に入院している青年・マイケル。ある日、彼の担当医・ローレンスが失踪した。院長のグリーンは彼に事情を聞くが…。
サスペンス



ある日、有名なオペラ歌手である母が死んだ。ぼくは死にゆく母の手をとり、母が教えてくれた「ゾウの歌」を歌い続けた。
グザヴィエ・ドラン主演作。これは監督ではなく役者としての出演です。
60年代。14歳の時、オペラ歌手である母が目の前で自殺したマイケルは、それ以来、青年になった今も精神病院に入院している。ある日、彼の担当医であるローレンスが失踪するという事件が起きる。手がかりを知るのはマイケルだけだが、彼はまともに答えようとしない。対話の条件は3つ。しかしマイケルは肝心の話はしようともせず、無駄話ばかりしていた。マイケルの目的は何だったのか…。
密室型の心理劇。観客はマイケルとローレンス医師との間の関係性に興味を持つのだけれど、実はそこがポイントではなかった。担当医は失踪したわけでも殺されたわけでもなく、ただ単に休暇届を出しただけだった。それをマイケルは、悪戯で隠していたのだ。
マイケルは、散々院長を翻弄し続けた挙句にこう言う。「ただ黙って最初から僕の話を聞いてくれるだけでよかったのに。」
そう、誰かと話したかっただけだった。そして対話の条件の1つとしての、ナッツ入りチョコレートを貰う。実はナッツアレルギーだったマイケルは、死んでしまった…。
映画の大部分を占める病院のカウンセリングルームは色味がなく無機質で閉塞感がある。その中でマイケルの思い出の中にある美しかった母親だけが色鮮やかなのだった。
愛を知らずに育ったマイケルは愛を渇望したが、閉じ込められた世界でしか生きれないとしたら、どう生きていけば良いのだろうか?彼は自分で自由を手にした。

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キャビン・フィーバー


2017.02.02 Thursday
【概略】
夏休みに山奥の小屋にやって来た5人の若者たち。彼らが酒やドラッグを楽しんでいると、突如血だらけの男が乱入してくる。
ホラー



オリジナル版『キャビン・フィーバー』は、イーライ・ロス監督自身が体験した皮膚病を基に描いた作品。自身の長編デビュー作にして代表作を、自身のプロデュースで完全リブート。パンケーキ少年も出てるよ!
これリブートする意味あったんかな?グロはブラッシュアップされてるけども、全体としては前作のほうが独特の雰囲気があって好きだった。
汚染された水を飲んだ若者達の皮膚が血塗れて腐り始め、血を吐きつつ死んでいくお話。美女も この通り。皮膚が剥がれ落ちグロゲチョゲチョに。

町ぐるみってところが恐ろしいですよね。
しかし…皮膚病からって、どんな大層な皮膚病にかかったんだよ、と思わせられる作品。

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エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド


2017.02.02 Thursday
【概略】
フレディを倒し、平穏な日々を過ごしていた“ドリーム・マスター”アリス。だが、彼女を再び悪夢が苛むようになる。精神病院の地下重症者病棟に置き去りにされ、患者達に襲われるシスター姿のアリス。それはフレディ誕生のきっかけとなった忌まわしき過去の再現であった。そして、アリスは、シスターから生まれた醜い胎児が急成長しフレディとして復活するのを目の当たりにする。
ホラー



前作ドリームマスターのアリスが本作でも主人公を務め、案の定生きていたフレディと対決をする。どうやらアリスは彼氏の子供を妊娠、本作のフレディはその胎児の夢を利用してアリスやその周辺の無関係な人々に悪質な嫌がらせをしていくという展開です。
もはやホラーではなく、コメディの世界。もう…いいだろ、と思わざるを得ませんが、現実はあと2作あるのですよね。
SFXを駆使した悪趣味な殺戮は3人どまりというのも、いまひとつと感じるところなのかもしれませんが、その3人はそれぞれインパクトある死にっぷり。スピード狂の彼氏はバイクの配線が全身にズブズブと突き刺さってバイクと一体化、臓物を頬がパンパンになるまで食わされて窒息死する女友達、漫画オタク青年の「夢の中では自分の憧れの姿に変身出来る」というシリーズのお約束を踏まえてのそれを上回るスーパー・フレディによる惨殺。
シリーズの根本である「夢なのか現実なのか分からない恐怖」は完全に消え失せてしまい、犠牲者の多くは誰がどう見ても覚醒してる状態なのにも関わらず、何故かフレディの餌食になってしまっているのがどうにも納得が出来ない。
全体的に早足で、一体何をそんなに急いでいるのか…という感じにも。アマンダの遺体をみつけるのも早すぎだし。最初に壁をつついた先にあるってどういうことだよ。EDの変なラップがまたダメさ加減を加速してる気がします。

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ダーク・プレイス


2017.02.01 Wednesday
【概略】
7歳の時に起きた一家惨殺事件で生き残ったリビー。28年後、彼女の下に有名事件の真相を語り合う殺人クラブから招待状が届く。
サスペンス



28年前に起きた一家惨殺事件で生き残った、7歳の少女リビー。彼女の証言により、殺人犯として逮捕されたのは、兄のベンだった。大人になったリビーの元へ<殺人クラブ>からの招待状が届く。「無実」を語り始めたベンに残された時間は、あと21日。闇に葬られたはずの真実が、狂い始める。
シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ=グレース・モレッツ共演。クロエちゃんが幼な顔ながら悪女を演じててビックリ。
ミステリー愛好会のようなものだけれど、有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」なるものがあって。この「殺人クラブ」の会員さんたち、さすがに殺人事件を数多く話あってきただけあって、警察よりも頼りになる。
主人公のリビーは「一家惨殺の生き残り」としての自伝の印税や、寄附で生計を立てていたが、あれから28年、事件はすっかり過去のものとなってしまっていた。ていうか働けよ、と思わざるを得ませんが、少女期から楽に寄付とかで育っちゃってたら、一種の働けない病になってしまうのかもしれないとも思った。
そしてそんな彼女のもと、あの時の事件について是非とも詳細を聞きたい、と、リビーを招待してきたのが「殺人クラブ」だった。兄ベンは本当に犯人だったのか?そしてリビーもクラブの会員たちと「その時の事」を詳しく調べることになる。
あの頃兄と関わりがあった人物を訪ねて行く。当時の兄の仲間の男、今はストリッパーをしている当時付き合ってたらしい女、そして、ディオンドラ。ベンが夢中になったエキセントリックな金持ちの彼女。
この彼女をクロエちゃんが演じてるわけですが、ビッチもビッチ、ちょっと似合わないんじゃない?てくらいビッチ。生まれた子供もビッチに育ちやがった。二人して銃を探すくだりとか友達親子的なものを感じた。
母は自殺を殺人に偽装する男を雇った。その夜、しかし想定外の事が起きたのだ。ディオンドラは姉のミシェルを殺し、予定外の事にあわてた男は子供たちを撃った。そして「殺人事件」になった…。
兄であるベンが自分の人生をかけて守ろうとした、その「守られる側」が、そういうことを理解していないのが、とても後味の悪さを引き出しているような気がします。ベンは子供のためと考えたのだろうけど…あれじゃあな。お金に困らなければリジーは謎解きをせず、そうだったら兄は一生刑務所暮らしだったのかと思うと、彼のはげあげた頭をみるになんとも悲壮感が漂います。

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ポゼッション・エクスペリメント


2017.01.31 Tuesday
【概略】
大学生のブランドンは悪魔の存在を世間に知らしめるべく、霊媒師らと共に悪魔を呼び出し、その一部始終をネットで配信するが…。
ホラー



ブランドンは、大学で受講している宗教学の課題として、実際に自分が悪魔に憑りつかれた様子とその悪魔祓いを世界中にネット配信して、悪魔が実存することを世界に知らしめようとした。ネットファウンドで1口=10ドルの資金援助を募集したところ、1日で1万ドルの融資を獲得。20年前に悪魔に憑りつかれたトレイシー・クロウェルに悪魔祓いが行われたという、不気味な屋敷に助手のクレイ、医学部に通うレダとともに向かう。霊媒師も交えて、実際に悪魔を呼び出すことに成功してしまった彼らに襲い掛かる恐怖とは?すべてを記録し、配信する行動はついにはカルト教団も含めた、大規模な事件に発展。そしてブランドンの驚くべき出生の秘密が明らかにされる時、悪魔が世界に解き放たれる瞬間がやって来る…!
なんか前にも自分に悪魔憑かせて…って話あったような(結局の所、自分の娘避難させようぜ、というツッコミがついた)。本作は大学生の青年が自分に悪魔憑かせてそれを悪魔祓いするところをネット中継しようというもの。場所はかつてトレイシーという女性に悪魔祓いが行われた場所。まあーなんとなくわかっちゃいますが、生き残った子供というのが…実はブランドン。かなりの安易な設定ですが、ばればれですな。生き残ったカメラマンというのが育ての父だったのでした。
で、悪魔に肉体を明け渡すといった事から、教会から締め出されたブランドン。霊媒師を雇い壁に隠されてたウィジャボードでそのまま実行するのですが(それをみてる興味本位な人たち)何もおきなかった。そして父親から明かされる真実。
しかし先ほどまで元気だったはずの育ての母が、自らの顎を引き裂いて死ぬのです。そして次第におかしくなっていくブランドン、神父が来るが、この男は実はカルト教団の人で悪魔祓いを邪魔するんですね。拘束具をといてしまう。そもそもトレイシーを攫って彼女に悪魔を取り憑かせたのがこの悪魔教カルト集団なわけで。そこへIPアドレスを元にやって着た警官隊が、レダを襲っているブランドンを撃つ。
優しかった母の面影。霊体となった彼は本当の母と再会。
そして無事生き残ったレダは十字架が回り明らかに異変の部屋の中で、ブランドンの子供を妊娠してる事に気付くってラスト。

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JUKAI-樹海-


2017.01.30 Monday
【概略】
アメリカで暮らすサラは、日本で教師として働く双子の妹ジェスが失踪したとの連絡を受ける。ジェスは、富士山麓にある青木ヶ原樹海に入り、行方がわからなくなったという。サラは、妹を捜すために青木ヶ原まで辿り着く。そんな中、日本を訪れていたオーストラリア人の記者エイデンと出会う。彼は、取材のために日本人のガイドを連れて樹海に行くという。サラは、エイデンに同行させてもらい、樹海に足を踏み入れるのだった…。
ホラー



日本で一番有名な自殺の名所である富士山麓・青木ヶ原樹海にスポットをあてた作品。
青木ヶ原樹海で迷子になった双子の妹を探しに日本にやってきた姉が、樹海へ捜索に行く映画です。…が、皆さんきっと思うことはひとつ。ある意味驚愕のラストに「自殺じゃねぇのかよ!」とつっこみたくなることでしょう。
日本人ガイドのミチを演じた小澤征悦さんなど、日本人は日本人が演じていて、そこは好感がもてる、しかし…ほとんどの恐怖映像?は幻覚幻聴の類いであり、実際の霊現象はラストに森の死霊の姿が現れるくらいでした。
ホラーと言うよりスリラーか?
樹海の観光案内所の地下には自殺者たちの死体安置所があるそうです。そして磁場のせいでコンパスはクルクル回ります。ここらへんは恐怖でチビッちゃうところですけれどもね…作品自体は怖いホラーではない。
結局、過去に睡眠薬ODで自殺願望がある妹が、道に迷ってガクブルしながらあっさり突然救助を求めて帰ってくる。どうやら本当に遭難していただけのよう。なんというラストでしょう。
このジャケットのような木々がまさに怨念のように体に喰い込む「怨念の渦に飲み込まれる…」的な物語だったら面白かっただろうに。
サラは悲しい顔をしていると指摘されたとおり、森の死霊に連れて行かれてしまったのですね。すぐ目の前にジェスがいたのに、ホシコ?を目の前に、立ち止まってしまった。自分が何をしたか知ってしまった。「通りゃんせ」のBGMは怖いのですが、本編は全く怖くもかゆくもない作品に。

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回転


2017.01.29 Sunday
【概略】
田舎の屋敷に住む子供の面倒を見ることになった家庭教師・ギデンス。住み込みで働くことになった彼女の前に、ある日見知らぬふたつの人影が現れる。
スリラー



残酷な狂気が加速し回転する…。
主人公のミス・ギデンスにデボラ・カー。その美貌はおいといて、中年にさしかかったしかし毅然としたオールド・ミスの壊れていく演技が素晴らしかった。
普通にゴシックホラーな作品としてみてもいいのですが、本作の根底に流れるのが「性的欲求不満」です。前任者が若いと表現されていたのにギデンスにはそれがない。実はオールド・ミスに一歩足を踏み入れたところ。これも重要なポイントでした。
冒頭で子供たちの世話を頼む大富豪の中年男性に対して、恋心とまではいかないまでも淡い想いを寄せたのが、まずみてとれるんですよね。そしてゴシップ(幽霊の男と先任教師とがただならぬ関係にあったと知る)にこれまたただならぬ関心、興奮、下世話な表情も露呈しています。未婚で恋愛経験の薄い欲求不満を抱えたオールド・ミス。ある意味乙女チックでこじらせ女子。頭の中では色んな妄想が駆け巡っていたであろう事が想像出来ます。
想像。そう、この映画は「想像力」がミソでして、劇中でも「想像力はあるか」と聞かれる場面もあるくらい。性を抑圧された女性のヒステリーが流行してた頃で、某映画でもありましたが、女性の陰部をいじる商売が繁盛していたとの事です。それを考えるに、果たして幽霊はいたのか、彼女の性欲から来る妄想ではないのか、など色々考えられるわけで。なんだか、牧歌的な日常の裏に見え隠れしている禁断の痴情がみえてくるんですよねえ。
一応幽霊譚なわけですが、幽霊が本当にいたのかいなかったのかは明確にされていないし、主人公の視点でだけ存在するのでほとんど問題ではない事。子供達が取り憑かれていると確信し必死に何とか救い出そうとするギデンスの、妄想に取り憑かれてるとしか思えない演出的な恐ろしさ。
結局、この屋敷で行われていた淫らな行為は事実でしょうし、その当事者である使用人の男女と、それを見ていた幼い兄妹の歪んだ関係も事実でしょう。
真相から、美しい兄妹たちに悪意的なものを感じてしまうわけですが、美しすぎるからこそ、そこに潜む邪悪なものの存在がこれまた想像力が働いて浮かび上がってくるのかもしれません。それは「無邪気」という名の邪悪なのかもしれませんね。
ゴシックホラーと思わせておいて、実はスリラー作品なのでした。

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生きうつしのプリマ


2017.01.28 Saturday
【概略】
父から話があると呼び出されたゾフィは、ネットのニュースを見て唖然とする。そこには、1年前に亡くなった最愛の母・エヴェリンに生き写しの女性が映っていた。
ドラマ



ミステリアスというよりはいい歳して情けない男たちに翻弄される物語。
「話があるんだ」と思いつめた声で父から呼び出されたゾフィは、ネットのニュースを見せられて唖然とする。そこには、1年前に亡くなった最愛の母エヴェリンに生き写しの女性が映っていた。彼女の名はカタリーナ、メトロポリタン・オペラで歌う著名なプリマドンナで、同じ歌手でもドイツの名もないクラブをクビになったばかりのゾフィとは住む世界の違うスターだ。父はどうしても彼女のことが知りたいと、ゾフィを強引にニューヨークへと送り出す。気まぐれなカタリーナに振り回されながら、彼女と母の関係を探るゾフィ。どうやら母には、家族の知らないもう一つの顔があったらしい―。
これ、早々に察する事が出来る映画ですよね。しかも中盤で呆気なく真相が明かされちゃう。
父パウルの衝撃発言。「母エヴェリンは結婚前に兄の子を妊娠していた。でも中絶したはず」。それだけ知ってたら、娘に探らせるんじゃなくてカタリーナの正体を察しろよと思わずツッコミたくなるこの父親の無能っぷり。そして唐突に登場した父の兄ラルフの存在。パウルは、エヴェリンからは堕ろしたと聞いていると言いますが、実はエヴェリンはイタリアで娘を出産しており、友人ローザに預けたということが分かります。つまりゾフィとカタリーナは、エヴェリンとパウル&ラルフ兄弟の間に生まれた異父姉妹という事になります。そりゃ母親に似てても仕方ないわな。
そして終盤。弟パウルは、「兄は私の持っているものを何でも欲しがった」と妻エヴェリンを寝取られたかのように言い、兄ラルフは「エヴェリンは私を愛していた」と言い放ちます。そして二人が取っ組み合いを始めるのです(笑)大の大人(老人)の兄弟が取っ組み合いですよ?呆れるを通り越して、なんてバカバカしい!エヴェリンはよほど巧くこのろくでもない二人の男の間を立ち回ったのでしょうね。墓場まで秘密をもっていってしまった。
しかし、一見すべてうまくいったかのような話ですが、ゾフィの新しい恋人、カタリーナとの面会を手配するかわりに自分と一夜を過ごせなんて要求する男で、ろくでもないと思うのですが…。母エヴェリンの血を受け継いでろくでもない男しかやってこないのか?とか思ってしまうラストでした。

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裁かれるは善人のみ


2017.01.27 Friday
【概略】
妻子と慎ましく暮らす自動車修理工コーリャ。強欲な市長に土地を買収されそうになった彼は、友人の弁護士ディーマと共に裁判に臨むが…。
ドラマ



圧倒的な自然の前で人間が非力なように、強大な権力を前に、小さな希望も砕かれるのか―。
ロシア北部の小さな町で妻子と暮らす自動車修理工のコーリャ。強欲な市長のヴァディムは、彼らの土地を買収しようと企む。自分の人生の全てともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強硬策に抗うべく、友人の弁護士ディーマをモスクワから呼び寄せる…。
原題は「リヴァイアサン」。主人公は勿論のこと誰一人として幸せにならない映画です。賄賂、暴力、職権乱用、裏切りなどどこの国でも行われる粗悪な事が起こり、政治も司法も警察も腐りきっている田舎町の物語。
権力と宗教という重い題材を正面から投げつけてくるのだけど、結果は邦題どおり、裁かれるのは善人のみなのです。
この善人が何を示しているのかというと、本当の意味での善なる人ではなく、一般市民、素朴な人間の事を指すのでしょう、つまりはコーリャの事を。しかし彼が善人というのはちょっと違うと思います。確かにコーリャの言い分は正しいけれども、みていたら人間性には問題ありなのがわかります。なんか「善人」とするにはちょっといまいち…の人物なんですよね。これが本当に朴訥な田舎のおじさんだったらわかります。また子供は後妻を罵倒したりと冷たくあたっています。行き場のない哀しみは後妻にもあてはまる。いつまでも懐かない息子、単調な魚の加工工場のパートに出向く以外、日々の行き場がない。
序盤と後半二回ある、女性判事がロボットのように長々と早口で判決文を読み上げるあのシーン。あまりに無慈悲な権力の在り方を感じてしまった。
権力をもった人物たちはみんな揃って傲慢で、たいして田舎の人々は皆みすぼらしく不幸な空気が漂っています。それにしてもロシア人は皆よく飲む。飲んでは語り、飲んでは互いに賞賛したりして、射撃したり(飲んでるのに?)車を運転したり(飲んでるのに?)していました。
印象強いのは、終盤で、市長が教会で自分の息子に「神様は全部見てるんだ」とかしれっと言うとこ。神は本当にみているのか?と思わせられる状況下でのあのシーンはほんと、殴りつけたくなった(監督の巧みな演出ですよね)。一般人は耐えるしかないのか。
結局起こした裁判には敗訴するも、市長には隠蔽した犯罪の過去があり、それを知る弁護士は市長との交渉を成功させるも、後妻の妻は弁護士とデキて、一度は戻った後妻が再度出て行った際、自殺か他殺か不明な状況で発見され…妻殺害容疑でコーリャが逮捕されるという…。なにこれバッドエンド!?後妻殺しの犯人は、ハンマーのくだりとか、息子ロマの仕業じゃないの…?
邦題が明かしちゃってるからネタバレも何もないですが…「権力には、一般市民は太刀打ちできない」。なんて現実的で無慈悲な事実だろうか。あまりに不条理なストーリーには心が暗くなるばかりです。
寒々しい光景が目に焼き付きます。浜辺に打ち捨てられた廃船と巨大なクジラの白骨。この陰湿な風景は、この町に住む人々の心そのもののようでした。

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アンジェリカの微笑み


2017.01.26 Thursday
【概略】
青年・イザクはある夜、若くして亡くなった娘・アンジェリカの写真撮影を依頼される。横たわる娘にイザクがカメラを向けると、その娘は瞼を開き微笑み掛ける。
ドラマ



イザクはある夜、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼される。ところが、ファインダーを覗いた途端、アンジェリカが瞼を開き彼に微笑みかける。驚いたイザクは写真を撮るや、早々に邸を後にする。翌朝、現像すると写真の中のアンジェリカが再び生きているかのように彼に微笑む。夜になって寝ていたイザクが起き上がると、今度はバルコニーに彼女が現われる。2人は抱き合ったまま宙に舞い上がり、木々の間や河の上を浮遊し、やがて夜の空へと昇っていく…。
アンジェリカの美しく永遠に変わらない微笑みには魅了されるものの…物語的にはあらすじそのまんまで終わります。
とても死人には見えないアンジェリカの姿に魅入られてしまったイザクは、精神的におかしくなっていきます。ああこれは死人に憑りつかれた男の怪談話だなって思いました。日本にもありますよね、「牡丹燈籠」とかそういう死人に魅入られてしまった男の物語。だって、これ窓の外にアンジェリカが現れると、イザクの体から彼の魂が抜けだして、アンジェリカと抱き合って空を飛ぶのです。そして、実体のイザクは息を引き取っているんですから…。あっでも怖い話じゃないですよ。相思相愛、愛の物語とのことです。
このあらすじの他に意味ありげなシーンがふんだんと散りばめられており、私にはわかりませんでしたが、それらにも意味がありそうです。
106歳で亡くなった監督が101歳の時に制作した作品で(脚本が書かれたのはもっと前)それだけでも凄いけど、アンジェリカとの出会いを増すごとに魂を奪われていく主人公と間逆に、のびのびと葡萄畑で働く農夫たちの生命に溢れた姿が対照的でした。

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ホライゾンゼロドーンを絶賛プレイ中。DVDおろそか^; 借りてきたもの→「ベルリンファイル」「ウォールフラワー」「MUD マッド」「武士の献立」「アメリカン・ハッスル」「鑑定士と顔のない依頼人」「ダラス・バイヤーズクラブ」「偉大なる、しゅららぼん」「チョコレートドーナツ」「フルスロットル」「友よ、さらばと言おう」「ファーナス 訣別の朝」「テロ,ライブ」「監視者たち」「イン・ザ・ヒーロー」「ケープタウン」「イコライザー」「泣く男」「蜩の記」「リスボンに誘われて」「誰よりも狙われた男」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「トワイライト ささらさや」「エレクトリック・チルドレン」「オオカミは嘘をつく」「ショート・ターム」「ポイントブランク〜標的にされた男〜」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」「嗤う分身」「あと1センチの恋」「プリデスティネーション」「きっと、星のせいじゃない。」「ビッグ・アイズ」「イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち」「ラスト・リベンジ」「ハッピーエンドが書けるまで」「ゼロの未来」「はじまりのうた」「マジック・イン・ムーンライト」「デッド・シティ2055」「誘拐の掟」「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」「靴職人と魔法のミシン」「パイレーツ」「駆込み女と駆出し男」「真夜中のゆりかご」「ロスト・リバー」「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「カリフォルニア・ダウン」「ハイネケン誘拐の代償」「しあわせはどこにある」「チャイルド44 森に消えた子供たち」「マーシュランド」「奪還者」「天使が消えた街」「共犯」「かけがえのない人」「アリスのままで」「ピエロがお前を嘲笑う」「クーデター」「ギヴァー 記憶を注ぐ者」「恋人まで1%」「ハッピーボイス・キラー」「ファンタスティック・フォー」「マイ・インターン」「コンテンダー」「ナイトクローラー」「ジョン・ウィック」「マジックマイク XXL」「しあわせへのまわり道」「ふたつの名前を持つ少年」「コングレス未来学会議」「アデライン、100年目の恋」「愛しのグランマ」「名もなき塀の中の王」「黒衣の刺客」「ベル&セバスチャン」「さよなら、人類」「ぼくらの家路」「ヴェルサイユの宮廷庭師」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「ドローン・オブ・ウォー」「ハイエナ」「グランド・ジョー」「図書館戦争 THE LAST MISSION」「白い沈黙」「エール!」「パパが遺した物語」「カリキュレーター」「ミニー・ゲッツの秘密」「バクマン。」「サバイバー」「恐怖ノ白魔人」「エイリネイト -侵略地区-」「ミケランジェロ・プロジェクト」「エベレスト」「クリード チャンプを継ぐ男」「アクトレス 女たちの舞台」「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」「Re:LIFE 〜リライフ〜」「ラスト・ナイツ」「ブリッジ・オブ・スパイ」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」「笛を吹く男」「顔のないヒトラーたち」「モンスターズ 新種襲来」「尚衣院-サンイウォン-」「白鯨との闘い」「黄金のアデーレ 名画の帰還」「ブレイキング・ゴッド」「メモリーズ 追憶の剣」「クリムゾン・ピーク」「リザとキツネと恋する死者たち」「クライム・ヒート」「ゾンビーワールドへようこそ」「スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町」「海賊じいちゃんの贈りもの」「殺されたミンジュ」「オデッセイ」「ブラック・スキャンダル」「ディバイナー 戦禍に光を求めて」「SPOOKS スプークス/MI-5」「サヨナラの代わりに」「ラバランチュラ 全員出動!」「リジェネレーション」「独裁者と小さな孫」「エージェント・ウルトラ」「X-ミッション」「マルガリータで乾杯を!」「監禁村」「サマー・インフェルノ」「完全なるチェックメイト」「サウルの息子」「最強サイボーグX」「タイム・ラヴァーズ 時空を繋ぐ指輪の物語」「クロノス」「ドラゴン・ブレイド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「SPY TIME-スパイ・タイム-」「ザ・ブリザード」「テラーハウス」「ニック/NICK ハードペイン」「ディーパンの闘い」「ハッピーエンドの選び方」「ディスクローザー」「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」「追撃者」「スリーピング・ボイス〜沈黙の叫び〜」「罠」「砂上の法廷」「パディントン」「ヴィクター・フランケンシュタイン」「SPY/スパイ」「僕だけがいない街」「最愛の子」「虹蛇と眠る女」「これが私の人生設計」「ぼくとアールと彼女のさよなら」「スクリーム・ガールズ 最後の絶叫」「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」「特捜部Q キジ殺し」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー」「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」「パリ3区の遺産相続人」「狼は暗闇の天使」「リーザと十二月の神々」「ロスト・エリア -真実と幻の出逢う森-」「キャロル」「マギー」「ヘイトフル・エイト」「バチカン・テープ」「ゾンビ・ファイト・クラブ」「戦慄収容所」「アナザー」「リリーのすべて」「セブンス・サン 魔使いの弟子」「エレクトラウーマン&ダイナガール」「スポットライト 世紀のスクープ」「人生は小説よりも奇なり」「ニック/NICK ラスト・フューリー」「あるメイドの密かな欲望」「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「ヒットマン エージェント47」「エヴェレスト 神々の山麓」「テラフォーマーズ」「マインド・エスケープ」「家族はつらいよ」「ルーム」「殿、利息でござる!」「スノーホワイト-氷の王国-」「ヘイル,シーザー!」「心霊ドクターと消された記憶」「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」「選挙の勝ち方教えます」「ベイビーブラザー」「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」「獣は月夜に夢を見る」「ミッシング・サン」「ペーパーマン PaperMan」「ヴィジョン/暗闇の来訪者」「エルサレム」「フィフス・ウェイブ」「ラザロ・エフェクト」「サウスポー」「復活」「二ツ星の料理人」「パレス・ダウン」「クリーピー 偽りの隣人」「アイ アム ア ヒーロー」「太陽」「ヒメアノ〜ル」「西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人」「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」「エクスポーズ 暗闇の迷宮」「ヘイヴンハースト」「ラスト・キング 王家の血を守りし勇者たち」「クーパー家の晩餐会」「ハロルドが笑うその日まで」「サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース」「私を忘れないで」「恋するインターン 〜現場からは以上です!〜」「ダークネス」「教授のおかしな妄想殺人」「ワタシが私を見つけるまで」「ライオット・クラブ」「荊棘の秘密」「シークレット・アイズ」「レジェンド 狂気の美学」「トマホーク ガンマン vs 食人族」「ダーティー・コップ」「二つの真実、三つの嘘」「ターザン:REBORN」「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」「きみがくれた物語」「ローマに消えた男」「ジェム&ホログラムス」「エクス・マキナ」「X-MEN:アポカリプス」「裸足の季節」「モンスター・ハント」「スーサイド・スクワッド」「メカニック:ワールドミッション」「人生は狂詩曲(ラプソディ)」「高台家の人々」「帰ってきたヒトラー」「罪の余白」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」「ミラーズ 呪怨鏡」「好きにならずにいられない」「サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶」「秘密 THE TOP SECRET」「ウェディング・フィーバー ゲスな男女のハワイ旅行」「モデル 欲望のランウェイ」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」「葛城事件」「コンカッション」「ベトナムの怪しい彼女」「ベネファクター/封印」「シング・ストリート 未来へのうた」「ミモザの島に消えた母」「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」「FOUND ファウンド」「マッド・ドライヴ」「キング・オブ・エジプト」「世界一キライなあなたに」「神様の思し召し」「ハドソン川の奇跡」「神のゆらぎ」「BILLABONG ビラボン」「コロニア」「ハイ・ライズ」「ベン・ハー(2016)」「サイレント・アイランド 閉じ込められた秘密」「彼岸島デラックス」「ダウンヘル」「YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト」「デッド・オア・ラン」「血闘」「イーグル・ジャンプ」「キラー・インフェルノ」「グースバンプス モンスターと秘密の書」「セルフレス/覚醒した記憶」「青空エール」「スター・トレック BEYOND」「インフェルノ」「特捜部Q Pからのメッセージ」「ミリオンダラー・ホテル」「ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男」「グッド・ネイバー」「屍憶 -SHIOKU-」「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」「ハングリー・ハーツ」「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」「ジェイソン・ボーン」「世界の果てまでヒャッハー!」「レジデント」「ラスト・ウィッチ・ハンター」「ザ・ギフト」「5時から7時の恋人カンケイ」「ミッドナイト・スペシャル」「ジョイ」「ハッピーログイン」「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」「後妻業の女」「真田十勇士」「ドント・ブリーズ」「バニーマン/殺戮のカーニバル」 他、自宅保管DVD


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TSUTAYA DISCASは、今や幻の(笑)Mプランで継続中だよ!
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★ 最近観た中でよかったのは:
シン・ゴジラ(2回目鑑賞:レンタルDVD鑑賞)

★ 現在観ている海外ドラマ:
名探偵MONK ファイナル・シーズン
デクスター ファイナル・シーズン
HANNIBAL/ハンニバル
ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突

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