ライフ・アフター・ベス


2015.08.05 Wednesday
【概略】
ザックは恋人・ベスを事故で亡くし、悲嘆に暮れていた。しかしある時、ベスが墓穴から這い出して、家に戻って来る。ザックは2度とないチャンスと、恋のやり直しを誓うが…。
ラブコメディ



ボーイ・ミーツ・ガール、ガール・イーツ・ボーイ?
ゾンビ、デイン・デハーン君という事で借りた本作でしたが、ホラー・ラブコメディでした。
愛した彼女がゾンビになって戻ってきた(?)ことに戸惑いながらも突き放すことができない、ちょっぴり優柔不断なごくフツーの青年を演じていたわけですけれども…ちょっと劣化した?それとも役作り?あのなんともいえない繊細さを封印して、おデコと役柄の幅を広げていった感じです。
ゾンビに変わってはいるものの、会話も出来るベス。食事は人肉だけど。ザックは神さまがくれたやり直しのチャンスと思い、これまで以上に彼女を大事にしようと奮起します。前向きですね!しかし幼馴染のエリカが現われた事で、二人の関係に微妙な溝が。人間の女の子としての魅力がどんどん失われているベスときれいな生身の女の子エリカ。エリカに心惹かれていくザック、しかしベスがそれを許すはずもなく…というお話。

愛する人が生き返って最初はハッピーになるんだけど、だんだんゾンビとしての本性があらわになってきてどうしようこれ…ってなっちゃう、終始のんびりした雰囲気のゾンビ系青春映画。だんだんベスと付き合うのがしんどくなってきた…。どうしよう、俺、どうしよう…。
終始、のどかな感じで進む作品ですが、そこはそれ、ゾンビ映画でもありますから、後半にはあっというところもあり、驚き・笑い・悲しみといった複雑な感情が芽生える事に。
まあ最初はきれいなままで帰ってきたベスがだんだん腐敗してきて、ゾンビ化が激しくなり、彼のビビり具合とか困惑具合がまさに「…好きだけど、好きだけどさ!!!」という心の声が聞こえてきそうで笑えました。ゾンビ映画の笑える要素をきちんとつかんでいてそこは好感触でしたね。
まあ、ゾン距離恋愛は難しいってことで。

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リトル・ブッダ


2015.07.16 Thursday
【概略】
シアトルに住む9歳の少年・ジェシーの前に、ある日4人のラマ僧が現れる。彼らはジェシーがブッダの魂を受け継いだ高僧、ラマ・ドルジェの生まれ変わりであると告げ…。
ドラマ



シアトルに住む9歳の少年ジェシーのもとに、ラマ・ノルブほか4人のラマ僧が訪れた。ジェシーがブッダの魂を受け継いでいた高僧ラマ・ドルジェの生まれ変わりであると告げる。動揺する両親だったが、ジェシーはそのことを静かに受け入れ、仏教に興味を示していく。
古代インドに"世界を救う者"として生まれたシッダールタ王子の物語…王子はこの世の心理を求め、苦しみの果てに悟りを開きブッダとなるのだった。ジェシーはこの本を読み、僧侶たちと親しくなっていく。そのことに危機感を覚える両親であったが、突然訪れた友人の死をきっかけに、ジェシーをブータンに連れていくことを決意するのだった…。

何がびっくりって、あのキアヌ・リーブスがシッダールタ王子を演じてたことでしょうか!少しニヤッとした顔の瞑想シーンなんかはかなり見物です。
劇中劇のような形で映し出すシッダールタ(ブッダ)の出生秘話から、何故出家したか、どのように悟りを開いたかという過程を簡単に紹介するのだが、映画はジェシーの物語とブッダの物語が平行しながら進んで行く。
ジェシーのほかにも2人候補がいて、3人でブータンの僧院で誰が真の生まれ変わりかを調べるテストを受けるんです。なんだか見ているほうもドキドキしちゃったんだけど、結果はなんと3人ともが生まれ変わりだったというもの。ドルジェの、肉体と言葉と精神が分かれて3人に生まれ変わったのだとか…。

映画の随所に現れるタンカ(仏画の掛軸)やブータンの極彩色の物語はとても美しく、シアトルの青みがかった色合いとは一線を画しているのも良かった。
本当のチベット仏教なんてよくわからないけれど、一般的な思い込みである「特徴的」なところはなかなかよく描かれていたのではないかな。この映画を観たら、ちょっとだけ出家してみたくなる。

どっか世の中から浮いている感じのキアヌが、ブッダというのは異色の出来!このキャスディングはなかなか良かった!キラキラしてた(笑)
外国の地で子供を一人にする父親に違和感ありでしたが…(誘拐とかされるわ)その辺はあえてつっこまないことにして、ラマ・ノルブが自分の死期が近い事で「今度は私を探すことになる」ってジェシーにお辞儀して頭をくっつけながら言う所はちょっと感動的。輪廻転生ですね。師を見つけた、今度は自分たちが探される番である。そうやって皆つながっているのだろう。
形は空(くう)で、空は心である。邪念を超越したもの…それが涅槃である。
ノルブ僧の遺灰は3等分された。ラスト、それぞれそれを海に、空へ、菩提樹にへと帰すのであった。

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ルックアウト/見張り


2015.07.15 Wednesday
【概略】
4年前に事故を起こし友人も恋人も失い、自身も後遺症に苛まれる日々を過ごしていたクリスは、ある女性との出会いをきっかけに、犯罪に巻き込まれ…。
サスペンス



交通事故の後遺症で短時間しか記憶を保てない主人公が、次第に暴力と犯罪に巻き込まれていく―。
クライムアクション・サスペンス風ですが、実際にはヒューマンドラマかと思います。いい映画です。
誰かにわかってもらいたいという気持ちとは裏腹に、誰にも理解してもらえない心の葛藤を抱えるクリス。クリスはある日バーでラヴリーと名乗る女性とゲイリーと言う男と出会う。昔のような華やかな友人たちを得たと思っていたクリスは、彼らが強盗を計画していると知り愕然とする。
ジョセフ・ゴードン・レヴィット主演。
4年前まではアイスホッケーのスター選手で前途有望だった彼が今では記憶障害の為、銀行の清掃をして生計を立てている。すぐに物事を忘れる為、常にメモ帳に書き込まねば何も覚えていられない。それだけでなくいつもぼんやりして事故にあった当時だけが思い起こされて後悔を繰り返している。物事を順序だてて考えられない、理由もなく涙が流れる、すぐに睡魔が襲う。記憶が持たないのですべてメモに書き留めて暮らす彼の毎日。心配になってしまうし、彼の症状は私の病気にも当てはまる所もかなりあって、「自分を取り戻したい」に共感が沸いた。
そして友だちもいず、家族にもほとんど見放されたクリスを支える唯一の存在が、ルームメイトの盲目のルイスです。年はずいぶんはなれているし、少しシニカルなところもあるのだが、彼の「ストーリーを考えろ。結末がわかっていたらそこからさかのぼればいい」と言うアドバイス、実はこれが後にクリスを大いに助けることになるのです。
そして、始めは怖気づいたクリスがゲイリーの口車に乗って、先の見えない生活と信頼されていない哀しさなどから犯罪に手を染める覚悟をするんだけど、犯行直前に職場の上司の優しい言葉にほだされて、土壇場で心を入れ替えてしまうという心変わりも、なんだか人間味があってうなづけるものでした。
結局、強奪した大金を乗せた車で逃げてしまったクリスに、ゲイリーはルイスを人質にするのですが、クリスがメモ帳に、「ゲイリーたちを殺し、ルイスを助ける」と書いた時はなんだか目頭が熱くなってしまった。そう、これは、ある男の成長のドラマだったんですね。決して安易なアクションサスペンスではなかったのです。
クリスは命懸けでゲイリーたちに立ち向かい、金を入れた袋に銃を仕込んでゲイリーの相棒を撃ち殺した。そして強盗の際に弾傷を受けたゲイリーも死んでしまうのである。クリスは再び人の命を奪ってしまったのだ。
勿論人の命を安易に奪う事はいけないことだが、何も考えず友人ルイスを守ることだけをやり遂げようとしたクリスの行動は、善意に溢れたもので、確かに咎められる事なのかもしれないが、なんとも言えず、頑張ったな!と声をかけたくなってしまう。
自暴自棄だった青年が、何とか人生を切り開いていこうともがく物語に強く共感。クリスの寂しげな瞳が、ジョセフ・ゴードン・レヴィットにぴったり合っていました。

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レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺


2015.07.13 Monday
【概略】
18世紀、ロンドン。地図製作者のジョナサンは、トランシルヴァニアの未知の土地を地図に書き加えるための旅に出た。カルパティア山脈を越えたところで、彼は外界から孤立した小さな村を発見。そこでは、人々が村の中に潜む魔物の影に怯えながら暮らしていた。偶然に迷い込んだジョナサンは、この魔物の謎を解き明かし、村人たちを救うことができるのか!?
ファンタジー・アドベンチャー



レンタル店のおススメランキング50位のところにあったので、ついでに借りてきてみた本作。
タイトルのヴィーとあるとおり、1967年ソ連のホラー作品の「妖婆 死棺の呪い」のリメイクにあたる作品らしいです。リメイクとは言っても単なる焼き直しじゃなく、新たな構想を持っての、お金をかけたリメイクと言ったほうが正しいかも。
童話的な魔女話だった「妖婆 死棺の呪い」は、死んだ美少女の棺を見守っている主人公に、わけの分からない妖怪がうようよ現れてくるのが面白かったのですが、本作では主人公は地図学者となっており、怪しげな村にやって来て、妖怪を利用した殺人事件の謎を解き明かすというストーリーになっている。
ただし、作品全体のおどろおどろしさは健在で、かなりのダーク・ファンタジーぶり。

ホマーは冒頭で死んでしまいます。「妖婆 死棺の呪い」でクライマックスである部分が最初に来ます。途中、どんな恐怖がホマーを襲ったのかなどが話されると言う形で映像でわかるのですが、これがなかなか迫力があって、話の筋は対して変わってないのに、凄く素晴らしい。VFXもかなりしっかりしているし、悪魔(魑魅魍魎、妖怪たち)が素晴らしい表現で、ヴィーも、まさかこうだとは思わなかった!!

地図学者は、亡くなった美少女の死因を突き止める代わりに命を奪わないと言う約束をする。娘の弔いをしたいという村の地主の男は、金貨1000枚で彼に地図を書かせると言う名目で、娘の死の真相とホマーらに何があったのかを探ろうとしているのだ。
実は悪徳司祭だとか、ホマーにあげるはずの金を山分けにしたその仲間二人だとか、邪魔する人間も絡んで、話は予想をいい意味で裏切るように転がっていきます。
最初は微妙かなと思ってたんですが、これがなかなか面白い話で、次第に引き込まれてしまいました。

最終的に、地図学者はヴィーと思われた「羊の皮を被ったなにものか」が誰なのかというのを探るため、村人たち全員を教会へと導きます。
実は生きていたホマーの告白は驚くべきものでした。やっぱり悪徳司祭が一番悪いんだよね。パンノチカを陵辱し殺し、全てをホマーのせいにした。パンノチカの死を目の当たりにしおかしくなったナストゥーシャは自分を救った「怪物」にご飯を毎日運んでいた。従者ペトルスはナストゥーシャを助け、司祭の告白は村中の人々が耳にした。そして十字架のイエスが落ちてきて…。ラストの「俺の目を見つめながら、永遠の業火に焼かれるがいい」というヴィーと司祭とのオチも良かった。

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レベル15


2015.07.03 Friday
【概略】
クリスマスイブのロンドン。SASの隊員・クリスが恋人と過ごしていると、あるクラブが武装集団に襲われ、首相の娘が人質にされたという連絡が入る。
アクション



ゲオのおすすめレンタルランキング49位のところにあったので、5本中残り1本を探していた私は、なんとなく手にとってみた。
SAS(英国特殊部隊)VSテロリストって事なのですが、限定された狭い場所での戦闘ということで、どんなもんだ、特殊部隊版「レイド」か?ってそこそこの期待を持って臨んだのですが…なんじゃっこりゃ!で終わりました。
テロ集団の首謀者がカッカしすぎて、無駄に仲間を殺すし、舞台の地下15階も何の意味もなく、設定上、ただ「ダイハード」のナカトミビルを地下に潜らしただけです。
人質になっている首相の娘ってのも何かあるのかと思えば、結局首相の銀行口座狙い。これも設定上そんな重要人物が人質になっちゃってて、わ〜お大変ってだけですね。
アメリカだと特殊部隊最強!ってなりそうですが、このSASも正直弱いんだか強いんだかよくわかりません。簡単にやられてまう。
人質が勇気あるなあ。特にアリス。テロリストからナイフを奪うし、ドラッグを水に混ぜるし、決着をつけたのは、彼女の銃撃でした(笑)

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ランダム 存在の確率


2015.06.24 Wednesday
【概略】
彗星が地球に最も接近する夜、8人の男女はホームパーティーを開いていた。すると、停電で部屋の中が真っ暗になり、8人はパニックになるが…。
SFスリラー



低予算SFながら秀逸な出来でした。
「シュレーディンガーの猫」を引き合いに出したお話になっている。このシュレーディンガーの猫というのは、つまりは、猫と毒を一緒に箱に入れて、猫が生きてるか死んでるかってことなんだけど…。
量子力学的には「ある状態」は可能な状態 (完全系) 全ての重ねあわせになっている。つまり、箱を開けるまでは猫が死んでる状態と生きてる状態の重ねあわせになっている。箱をあけて初めて猫の生死が確定するっていうお話。
注意するのは、「箱を開ける人が開ける前に単に生死を知らない」のではなく、本当に生きてる状態と死んでる状態が共存しているということ。一種の「パラレルワールド」が存在していると言う意味である。
ここで、ようやく本作とのつながりが見える。
会話劇が延々と続く序盤は退屈でしたが、中盤話がようやく動いて、面白くなってくる。写真、番号、置いてきた手紙、赤と青…。自分たちと同じ人間が同時存在している!?
ミラー彗星の接近により様々なパラレルワールドが交差して、暗いところを通ったことによりパラレルワールドの人物が同一世界に混在し、元々の世界で一緒にいた人が誰だかわからなくなる…という話なのですが、ミラー彗星が接近している一夜の間は、無数のパラレルワールドが交差しているが、一夜が過ぎればパラレルワールドは消滅し、現実が残る(統合される)…ということなんだろう。
つまり→主人公のエムは別の世界の自分を殺してでも、「よりよい」自分に成り代わりたかった。
そして本作では、エムが別の世界の自分を殺し、そこで成り代わって暮らすことを選択する。しかし、一夜が過ぎて世界は統合されて一安心と思いきや…恋人と話していると恋人の携帯に着信。「あれ?君から電話だ。」そう、エムはこの世界の自分を殺し損ねていたのだった…というラスト。まああれだけじゃ死なないよな。

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REC/レック4 ワールドエンド


2015.06.10 Wednesday
【概略】
海上に浮かぶ大型貨物船の中で目覚めたTVリポーター・アンヘラ。謎のウイルスを研究する医師・リカルテによって隔離されていた彼女は脱出を試みるが、船内でウイルスが拡散する非常事態が発生する。
ホラー



物語はバルセロナの古めかしいアパートメントでの惨劇、「REC/レック2」のラスト・シーンの直後からスタート!!シリーズ最終章はアンヘラさんをまた主人公に、物語が展開する。
一応、アンヘラが救出されるところからスタートするのですが…猿に噛まれたコックがすぐに感染してパニック開始、海上に浮かぶ貨物船が舞台ということで、一作目二作目と同様「狭い場所での攻防戦」になるのはいいですねえ。あと後半のテンポが凄く良い。
そつのない作りで、強引にオカルトになった2作目のそのオカルト部分「少女の中に巣くう物」→「アンヘラへ移動した」という2作目のオチ。オリジナル(悪魔的なアレ)の居場所が本作の肝。
武器がない中、色んなものを武器にして戦うのは面白かったです、またアンヘラのファンで機械オタクの小太りのニックが活躍するっていうのは凄くいい設定でした。ただ感染者とのバトルはさほど多くないし出てもこない。
REC3の披露宴会場での生き残りのおばあさんも出場。つまりは総出演でしたね。
なるほど、ラストも「寄生体は次は魚に入り生き延びた」という事で最終章だけど次も作ろうと思えば作れるようなラストにしてあるのね。結局資本は教会が出していたということで、悪魔=寄生体という新しい説をこのシリーズは作っちゃったわけだ。

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ローズ・イン・タイドランド


2015.06.01 Monday
【概略】
亡くなった祖母の家でひとりぼっちになった少女、ジェライザ・ローズは、灰色リスに誘われて不思議な世界へと迷い込む。
ファンタジー



ジョデル・フェルランドちゃんの子役時代の作品ですね、私は「サイレント・ヒル」の時にこの子ええわあと思ったのですが、それよりも前に本作「アリス」を意識しつつもダークファンタジーとした独特の雰囲気を醸し出した作品があったんです。長い間DVD棚に入っていた…。(だってなんかヤク中毒の両親でしょ、悲惨な末路しかないと思って)
ジェライザ・ローズは元ロックスターの薬中の父と、同じく薬中の母と暮らしているが、母がオーバードーズ(OD)で突然死。父はローズを連れて自分の生まれた家に向かう。廃墟同然の家についたら父も薬で小さな旅にでてしまい動かなくなる。ローズは首だけのバービー人形4体と枯れた草原を探検して回るのだったが…。

ジョデルちゃんの演技力がとにかく素晴らしい。ある種の「雰囲気」をもっているんですよね彼女。「サイトレントヒル」でもそれは凄く感じられて、恐ろしいくらいで、好きになりました。
実際の所はもっとキッチュな空想めいた世界が映像化されているのかと思いましたが、廃墟の中でローズが夢想している様子そのものが描かれていました。ローズのおかれた悲惨な状況が見ている側にとても伝わる描き方でした。

観ていてとても痛々しい映画なのですが、ジョデルちゃんがそこは華を添えていて。ストーリーも少女の夢想が中心ということで脈絡のない意味不明な展開が続くけれど、なによりこの独特の雰囲気を持つジョデルちゃんなので「美少女映画」になっている。
ローズの1人遊びの、気味が悪いようなところが、妙にノスタルジックだった。他人の目を気にせずに自分だけの世界に陶酔する無邪気さ。子供の頃に誰でももっているような天真爛漫さが不気味であり眩しかった。
ローズは人形の頭部に人格を分裂させて自分を守る。「まともな大人が一人もいない」現実世界を、幻想・夢想の力で駆け抜けようとしているような。
シュールなファンタジーに包まれた、少女の現実と逃避。殺伐としてグロテスクで現実的で究極のイノセンス。
ジョデルちゃんの美しさ、可愛らしさ、危うさ、魔の聖性が、うまくテリー・ギリアム毒に溶け込んで不思議なバランスを作り出しています。
人を選ぶ映画で、生気がなく希望もない現実の汚さと、夢想中の摩訶不思議な出来事。薬物中毒、死体愛好、児童虐待、小児性愛、などと暗黒すぎるキーワードがグロテスクすぎますが、想像力ほど残酷なものはない。夢想からはどんなに願っても現実を創れず、ただただ悲惨な末路が待っている。腐臭を放つ父を剥製にして腹の中に人形の頭を入れるとかね。どんどん腐って悪臭を放つ父に、「もう!またオナラしたでしょ!」とかって話しかけるローズの無邪気さが怖い。
ラストは巨大ザメをディキンズが殺して(線路を爆破させ)、出会った親切そうなおばさんが面倒見てくれ…そう?というところで終わっています。
父親の服のえりの「ことぶき」が気になります、なにあれ?(笑)

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レッド・ファミリー


2015.05.26 Tuesday
【概略】
仲睦まじい家族を装うスパイチームは、隣家の日常を見てバカにしつつも、本当の家族に憧れる。ある時、夫役のスパイの妻が脱北に失敗したという情報が入り…。
サスペンス



北朝鮮のスパイたちと、その隣に住むごく普通の家族がたどる運命を描いたサスペンスドラマ。
誠実な夫、美しい妻、優しい祖父に愛らしい娘―。彼らは理想の家族。ところが、家に入るとその関係は一変、彼らの正体は妻役が班長を務める北朝鮮のスパイチームだった(笑)。
シリアス&コメディタッチで中途半端感はあるけれど、工作員やスパイであろうとも、「家族」というもののありがたさを痛感する作品になっていました。いがみ合う隣の家族だけど、それをみて「家族」の絆、家族のありがたみが、人間的に伝わってくる。
「工作員である前に人間だろう」この言葉は私たちには響いても、実際に北朝鮮の工作員たちにも通じるのかはわからないけど、家族を人質にとられた工作員たちなら、「最後に残るのは家族だけなんだぞ」という心境は理解出来るのかも。
ラスト、一人残ったミンジが姿を現す所はちょっと、ん?と思ったけど、自決した「家族」の変わりに許されたということなのだろうか…。
コミカルでもありシニカルな作品でした。




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ロスト・フロア


2015.05.20 Wednesday
【概略】
子どもを学校へ送るため、元妻のアパートを訪れたセバスチャン。階段とエレベーターに分かれて階下へ向かう親子だったが、子どもたちが忽然と姿を消し…。
スリラー



「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダと「瞳の奥の秘密」のリカルド・ダリン主演のスパニッシュ・スリラー。
アパートの7階から1階に降りる途中で子供が忽然と消え、何処へ行ったのかで興味を引っ張る。失踪した子供達を必死に探す父親の悪夢の1日を描いたサスペンススリラー。
やり手弁護士のセバスチャンは、重要な証言者の公聴会を控えたその日も、別居中の妻の家から2人の子供の通学の送り迎えを欠かさなかった。別居中の妻とはスペインに帰りたい云々の諍いがあった。ほんの些細な楽しみである、エレベーターで下る父親と階段で下りる子どもたちの競争。しかし、いくら待ってもその日はエントランスのセバスチャンのもとに子どもたちは降りてこないのだった…。
住人も警察も誰もが怪しくみえ、緊迫感と焦燥感のあとに置いていくもやもやした感情があとからじわじわ効いてくる。
実はどこかに隠れていたとか、すでに学校に行ったなど、考えうる可能性が徐々に消えていくうちに、セバスチャンの中で膨らんでいく不安。そして最後に残るのが残酷で最悪な可能性…誘拐だった。
螺旋階段を見下ろしたり見上げたりする映像が雰囲気よい。
冒頭から嫌な人間だけど確かに有能な父親。ラストは何かやるせないし、少し「犯人」に同情しちゃうけれども、真相は、「そんなことかぃ」という気持ちが強いものだった。動機は理解できるけれど、こんな大事にしちゃうこと?とちょっとツッコンでしまいたい気持ちが残る。
だが真相判明後の父親と「犯人」との「再会」が、なんともいえず見応えがありました。まあメイン登場人物が3人+α(父親、母親、警視+管理人)しかでてこないので、謎もなにも、わかるよね、ということで。

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記事「ブログを引っ越しました!」にて詳細。2017/4/21

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04/21
【報告】 ブログの引越しです。 引っ越し先にはTB機能がないので(一応ある程度送る事は可能ではありますが)、コメントをいただけると嬉しいです。記事を移動中なのでそのまま移動完了までここは残しておきます。5/20追加:全コメント欄、全トラックバック欄を閉じました。今後は新ブログのほうへお願い致します。 借りてきたもの→「ベルリンファイル」「ウォールフラワー」「MUD マッド」「武士の献立」「アメリカン・ハッスル」「鑑定士と顔のない依頼人」「ダラス・バイヤーズクラブ」「偉大なる、しゅららぼん」「チョコレートドーナツ」「フルスロットル」「友よ、さらばと言おう」「ファーナス 訣別の朝」「監視者たち」「イン・ザ・ヒーロー」「ケープタウン」「イコライザー」「泣く男」「蜩の記」「リスボンに誘われて」「誰よりも狙われた男」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「トワイライト ささらさや」「エレクトリック・チルドレン」「オオカミは嘘をつく」「ショート・ターム」「ポイントブランク〜標的にされた男〜」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」「嗤う分身」「あと1センチの恋」「プリデスティネーション」「きっと、星のせいじゃない。」「ビッグ・アイズ」「イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち」「ラスト・リベンジ」「ハッピーエンドが書けるまで」「ゼロの未来」「はじまりのうた」「マジック・イン・ムーンライト」「デッド・シティ2055」「誘拐の掟」「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」「靴職人と魔法のミシン」「パイレーツ」「駆込み女と駆出し男」「真夜中のゆりかご」「ロスト・リバー」「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「カリフォルニア・ダウン」「ハイネケン誘拐の代償」「しあわせはどこにある」「チャイルド44 森に消えた子供たち」「マーシュランド」「奪還者」「天使が消えた街」「共犯」「かけがえのない人」「アリスのままで」「ピエロがお前を嘲笑う」「クーデター」「ギヴァー 記憶を注ぐ者」「恋人まで1%」「ハッピーボイス・キラー」「マイ・インターン」「コンテンダー」「ナイトクローラー」「ジョン・ウィック」「マジックマイク XXL」「しあわせへのまわり道」「ふたつの名前を持つ少年」「コングレス未来学会議」「アデライン、100年目の恋」「愛しのグランマ」「名もなき塀の中の王」「黒衣の刺客」「ベル&セバスチャン」「ぼくらの家路」「ヴェルサイユの宮廷庭師」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「ドローン・オブ・ウォー」「ハイエナ」「グランド・ジョー」「図書館戦争 THE LAST MISSION」「白い沈黙」「エール!」「パパが遺した物語」「カリキュレーター」「ミニー・ゲッツの秘密」「バクマン。」「サバイバー」「恐怖ノ白魔人」「エイリネイト -侵略地区-」「ミケランジェロ・プロジェクト」「エベレスト」「クリード チャンプを継ぐ男」「アクトレス 女たちの舞台」「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」「Re:LIFE 〜リライフ〜」「ラスト・ナイツ」「ブリッジ・オブ・スパイ」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」「笛を吹く男」「顔のないヒトラーたち」「モンスターズ 新種襲来」「尚衣院-サンイウォン-」「白鯨との闘い」「黄金のアデーレ 名画の帰還」「ブレイキング・ゴッド」「メモリーズ 追憶の剣」「クリムゾン・ピーク」「リザとキツネと恋する死者たち」「クライム・ヒート」「スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町」「海賊じいちゃんの贈りもの」「殺されたミンジュ」「オデッセイ」「ブラック・スキャンダル」「ディバイナー 戦禍に光を求めて」「SPOOKS スプークス/MI-5」「サヨナラの代わりに」「ラバランチュラ 全員出動!」「リジェネレーション」「独裁者と小さな孫」「エージェント・ウルトラ」「X-ミッション」「マルガリータで乾杯を!」「監禁村」「サマー・インフェルノ」「完全なるチェックメイト」「サウルの息子」「最強サイボーグX」「タイム・ラヴァーズ 時空を繋ぐ指輪の物語」「クロノス」「ドラゴン・ブレイド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「SPY TIME-スパイ・タイム-」「ザ・ブリザード」「テラーハウス」「ニック/NICK ハードペイン」「ディーパンの闘い」「ハッピーエンドの選び方」「ディスクローザー」「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」「追撃者」「スリーピング・ボイス〜沈黙の叫び〜」「罠」「砂上の法廷」「パディントン」「ヴィクター・フランケンシュタイン」「SPY/スパイ」「僕だけがいない街」「最愛の子」「虹蛇と眠る女」「ぼくとアールと彼女のさよなら」「スクリーム・ガールズ 最後の絶叫」「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」「特捜部Q キジ殺し」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー」「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」「パリ3区の遺産相続人」「狼は暗闇の天使」「リーザと十二月の神々」「ロスト・エリア -真実と幻の出逢う森-」「キャロル」「マギー」「ヘイトフル・エイト」「バチカン・テープ」「ゾンビ・ファイト・クラブ」「戦慄収容所」「アナザー」「リリーのすべて」「セブンス・サン 魔使いの弟子」「スポットライト 世紀のスクープ」「人生は小説よりも奇なり」「ニック/NICK ラスト・フューリー」「あるメイドの密かな欲望」「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「ヒットマン エージェント47」「エヴェレスト 神々の山麓」「テラフォーマーズ」「マインド・エスケープ」「家族はつらいよ」「ルーム」「殿、利息でござる!」「スノーホワイト-氷の王国-」「ヘイル,シーザー!」「心霊ドクターと消された記憶」「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」「選挙の勝ち方教えます」「ベイビーブラザー」「獣は月夜に夢を見る」「ミッシング・サン」「ペーパーマン PaperMan」「ヴィジョン/暗闇の来訪者」「エルサレム」「ラザロ・エフェクト」「サウスポー」「復活」「二ツ星の料理人」「パレス・ダウン」「クリーピー 偽りの隣人」「アイ アム ア ヒーロー」「太陽」「西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人」「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」「エクスポーズ 暗闇の迷宮」「ヘイヴンハースト」「ラスト・キング 王家の血を守りし勇者たち」「クーパー家の晩餐会」「ハロルドが笑うその日まで」「サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース」「私を忘れないで」「恋するインターン 〜現場からは以上です!〜」「ダークネス」「教授のおかしな妄想殺人」「ワタシが私を見つけるまで」「ライオット・クラブ」「荊棘の秘密」「シークレット・アイズ」「レジェンド 狂気の美学」「トマホーク ガンマン vs 食人族」「ダーティー・コップ」「二つの真実、三つの嘘」「ターザン:REBORN」「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」「きみがくれた物語」「ローマに消えた男」「ジェム&ホログラムス」「エクス・マキナ」「X-MEN:アポカリプス」「裸足の季節」「モンスター・ハント」「スーサイド・スクワッド」「メカニック:ワールドミッション」「人生は狂詩曲(ラプソディ)」「高台家の人々」「帰ってきたヒトラー」「罪の余白」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」「ミラーズ 呪怨鏡」「好きにならずにいられない」「サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶」「秘密 THE TOP SECRET」「ウェディング・フィーバー ゲスな男女のハワイ旅行」「モデル 欲望のランウェイ」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」「葛城事件」「コンカッション」「ベトナムの怪しい彼女」「ベネファクター/封印」「シング・ストリート 未来へのうた」「ミモザの島に消えた母」「マッド・ドライヴ」「キング・オブ・エジプト」「世界一キライなあなたに」「神様の思し召し」「ハドソン川の奇跡」「神のゆらぎ」「BILLABONG ビラボン」「コロニア」「ハイ・ライズ」「ベン・ハー(2016)」「サイレント・アイランド 閉じ込められた秘密」「彼岸島デラックス」「ダウンヘル」「デッド・オア・ラン」「血闘」「イーグル・ジャンプ」「キラー・インフェルノ」「セルフレス/覚醒した記憶」「青空エール」「スター・トレック BEYOND」「特捜部Q Pからのメッセージ」「ミリオンダラー・ホテル」「ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男」「グッド・ネイバー」「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」「ハングリー・ハーツ」「ジェイソン・ボーン」「レジデント」「ラスト・ウィッチ・ハンター」「ザ・ギフト」「5時から7時の恋人カンケイ」「ミッドナイト・スペシャル」「ジョイ」「ハッピーログイン」「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」「ドント・ブリーズ」「バニーマン/殺戮のカーニバル」「呪怨館」「モーガン プロトタイプL-9」「ダークレイン」「ジェーン」「少女」「インビテーション」「ピュア 純潔」「オー・マイ・ゼット!」「DEMON デーモン」「四月は君の嘘」「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」「ある天文学者の恋文」「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」「ナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョン」「ガール・オン・ザ・トレイン」「バレー・オブ・バイオレンス」「グッバイ、サマー」「フォービドゥン/呪縛館」「ドント・ノック・トワイス」「ブレア・ウィッチ」「メン・イン・キャット」「弁護人」「パイロマニアック 炎の中の獣」「アンダーテイカー 葬る男と4つの事件」「ワン・ナイト」「われらが背きし者」「マックス・スティール」「エンド・オブ・トンネル」「ペット 檻の中の乙女」「そんなキミに恋してる」「華麗なるリベンジ」「奴隷の島、消えた人々」「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」「ゾンビ・サファリパーク」「シークレット・オブ・モンスター」「千年医師物語 〜ペルシアの彼方へ〜」 他、自宅保管DVD


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TSUTAYA DISCASは、今や幻の(笑)Mプランで継続中だよ!
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★ 最近観た中でよかったのは:
美女と野獣

★ 現在観ている海外ドラマ:
名探偵MONK ファイナル・シーズン
デクスター ファイナル・シーズン
HANNIBAL/ハンニバル
ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突

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